2008年10月13日月曜日

第1部 「財務計画の策定と成長」

財務計画の策定により企業における変革の基本方針が確立される。これらの基本方針には、①企業の財務目標の特定、②財務目標と現状の財務状態との違いに関 する分析、③財務目標を達成するために必要な行動指針、が含まれなければならない。財務計画策定の基本的要素は、①企業が利益をあげるために選択する投資 機会、②企業が用いることにした負債の量、③企業が必要且つ適切だと考える株主に払う現金の額、からなる。これらは、企業が成長と収益性のために決定しな ければならない財務政策である。

財務計画の策定とは何か。
財務計画の策定は、財務目標に到達するための方法を案出する。これは、①時間的な枠組みと②集計のレベル、の二つの側面がある。
① 時間的な枠組みとは
財務計画は、将来に何がなされるべきかを明示したものである。ほとんどの意思決定が、実施よりもはるか以前の段階でなされることを必要とする。
② 集計のレベルとは
財 務計画は、企業の各投資案件に関するキャピタル・バジェッティング分析からまとめあげられる。実質的には、各営業単位における、より小規模の投資計画が集 約され、一つの大きなプロジェクトとして取り扱われる。このプロセスが「集計(aggregation)」と呼ばれる。

実際の財務計画の 策定にあたっては、常に一連の代替的な仮説(シナリオ)をたてることが必要となる。たとえば、最悪のケース、正常のケース、最良のケースの3つの仮説であ る。これら各々のシナリオに沿った財務計画策定は、多くの時間を費やす可能性が高いため、策定にあたっては、次の4点がポイントとなろう。
ⅰ. 相互作用:投資提案と資金調達の選択肢との関連を明確にする
ⅱ. オプション:どのような資金調達方法が最適か判断する(工場閉鎖や新製品の販売についてのオプションを評価する)
ⅲ. 実行可能性:株主の富の最大化という全社的な企業目標に適合しなければならない
ⅳ. 予想外の事態の回避:財務計画の策定によって、将来、特定の出来事が発生した場合に、何が起こる可能性が高いのか認識すべきである。財務計画策定の目的の一つは、予想外の事態を回避することである。

おいもさん

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